ハチミツ的な何か ?ブーン系小説短編まとめ?

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( ^ω^)予知夢のようです


全てが黒く感じられるような薄暗い世界の中、一本の巨大な塔が、黒雲突き抜け天までそびえている。塔の足元には、黒い異形の化け物達が、地面

を覆い尽くすかの如く、跳躍跋扈を繰り返している。
 そこから遠く離れた場所に、一人の学生服を着た男が、塔を見据えて立ち尽くしていた。

 (  ω )「……」
 
 彼の名前は内藤ホライゾン。仲間うちではブーンと呼ばれる、ある一点を除けばどこにでもいる普通の高校生……だった。
 消えた友達探すため、異世界を渡り歩くうち、いつのまにやら救世主。
 それでも世界を救うなんて彼にとっては「ついで」でしかない。こんな偏狭な地へ来たのも、全ては友達を助けるためだ。
 フサにトソンにロマネスク。旅の途中で出会い苦楽を共にした仲間は、敵の追っ手を防ぐため、遥か後ろで奮闘している。

 (  ω )「ツン、必ず……助けるお……」

 固い決意を心に秘めて、その場で足踏み1、2、3。体の調子は万全だ。
 彼方で跳ねる化け物どもの、相手をしてたらキリがない。ならば方法はたった一つ、止まらず一気に駆け抜けろ。ペース配分など考えちゃいない。必

ず塔に辿り着き、囚われた友達を救うまで、何があっても倒れるもんか。

 ( ^ω^)「行くおっ!!」

 気合一閃大声あげて、内藤ホライゾンは走り出した。


469 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/24(水) 23:55:14.25 ID:Qk7Q5P/O0
 ――

 (#^ω^)「ブーーーーーーーーーーン!!」

 両手を広げ、雄叫びをあげ、大群に向かって速度を上げる。
 奴らもブーンに気づいたのか、諸手を挙げて押し寄せる。彼らの相対速度から、接触するまであと10秒。それでも速度は落とさない。右手を固く握りしめ、大きな輪っかを呼び出した。

 (#^ω^)つ○「どおぉぉぉぉぉぉけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 怒声と共に輪っかを振るう。放射状に光の波動が吹き出され、化け物どもを飲み込んだ。数百程が一度に消えたが、化け物どもの壁は厚く、塔への道は開かない。それでもブーンは止まることなく、大群の中へと突っ込んだ。

 走る、走る、走る、走る。化け物どもを薙ぎ払い、道なき道を突き進む。
 彼の目の前塞いだならば、輪っかの一撃さようなら。横からちょっかいかけたなら、光の波動でごきげんよう。
 加速、加速、加速、加速。何をされても止まらない、今のブーンは止まらない。どけどけそこのけどいてくれ、光の塵になりたいか。


472 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/24(水) 23:57:30.87 ID:Qk7Q5P/O0
――

 どれほどの距離を走っただろうか、塔への道のりあと少し。気づけば視界いっぱいが、ドでかい塔で埋め尽くされている。
 ブーンの気持ちも高ぶるが、速度をあげることができない。最終防衛線というものなのか、化け物どもも強敵ばかり。
 激しさを増す敵の攻撃。回転、フェイント、ダッキング、サイドステップにウィービング。思いつく限りの回避行動を駆使し、ただ目の前に現れる敵を次から次へと消していく。もう少し、もう少しと、確実に塔への距離を詰めていった。しかしそのとき

 「ウォォォォォォォォォォォォォン!!」

 腹に重く響く唸り声と共に、一戸建てほどのでかさの、黒い巨人が現れた。体躯に似合った大きさの巨大な棍棒握りしめ、止まらぬブーンの快進撃を終わらせようと道を塞ぐ。

 (#^ω^)「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 それでもブーンは止まらない。横薙ぎに振るわれた棍棒を、大きくジャンプで飛び越して、そのまま巨人に蹴り込んだ。巨人はゆっくりと後ろに倒れる。

 (#^ω^)つ○「道を……開けろおぉぉぉぉぉ!!」

 巨人が起き上がる隙も与えず、着地とともに輪っかを地面に突き立てる。光の波動が吹きあがり、一直線に巨人を両断、そのまま後ろの化け物どもも、光の浪間に消えていく。その有様は、モーゼに割られた海のようだ。

 ( ^ω^)「見えたおっ!!」

 ちょうど今の一撃が、塔までの道を切り開いた。

 (#^ω^)「ブーーーーーーーーーーーーンっ!!」

 これをチャンスとブーンは加速。道が閉じるその前に、塔の中へと駆け込んだ。


474 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/24(水) 23:59:53.82 ID:Qk7Q5P/O0
――

 塔の中は簡素な造りで、中心はただの空洞。粗末で幅の狭い階段が内側の壁に沿って螺旋状に上へと昇っている。 
 ブーンは辺りを見回したが、肝心の友達は見当たらない。

 ( ^ω^)「上かお……?」

 ブーンは上を見上げた。あまりにも高く、暗いので、天井が視認できない。
 それでもブーンは臆することなく、階段を駆け上った。


476 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:02:08.36 ID:TJdJJSIG0
――

 (; ω )「ゼェ、ゼェ、……」

 かなりの時間が経過したが、登れども登れども全く終わりが見えない。
 息は上がり、速度は落ちる。
 塔に入る前の戦闘に加え、途中、数回の翼の生えた化け物の襲撃、さらにこの永遠とも思われる階段登り。ブーンの疲労はすでにピークに達していた。

 (; ω )「うがっ!?」

 疲れから足がもつれ、ブーンは前のめりに転んでしまった。すぐさま起き上がろうとしても、うまく力が入らない。早くしなければ下から化け物どもが上がってくる。そうすればもう終わりだ。

 (  ω )「メロスは激怒した……かお」

 ブーンはふと、かつて国語の教科書で読んだ「走れメロス」のことを思い出した。
 邪知暴虐の限りを尽くす王に立ち向かったメロス。
 友の為に走り続けたメロス。
 今の自分とほとんど同じではないか。
 ……ただ、一点だけをのぞいて。
 メロスは一度、立ち止まり、友のもとへと駆けつけるのを諦めかけた。命を惜しみ、故郷の妹を想って。
 しかし自分には諦める理由などあるのだろうか?


479 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:04:07.17 ID:TJdJJSIG0
 (  ω )「ないお……」

 家族などすでにいない。この命もかつて友達に救ってもらったようなもの。どうせ自分が倒れれば、全ての世界が終ってしまう。

 ( ゚ω゚)「ないんだお!!」

 そう、自分には諦める理由などない。疲れを否定し、立ち上がる。ふらつく体を気合いで律し、まだ遠い最上階を睨みつけ、再びブーンは駈け登る。

 (#゚ω゚)「ブーーーーーーーーーーーン!!」

 両手を広げ、雄叫びをあげ、最高速度で上を目指す。


481 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:08:42.85 ID:TJdJJSIG0
――

 (#^ω^)「ツーーーーーーーーーン!!」

 ブーンはとうとう塔の最上階へと登り詰めた。
 雲の上だというのに辺りは地上と変わらず薄暗い。

 (#^ω^)「ツーーーーーーーーーン!! どこだお!?」

 必死で呼びかけるが、ツンの返事は返ってこない。 代わりに、もったいつけるようなテンポの拍手と、厭味ったらしい男の声が後ろから聞こえてきた



 「よくいらっしゃいました、内藤ホライゾン君。ようこそ、私の世界へ」

 ブーンは後ろを振り向くと、少し離れた場所に長髪を結わえ、白衣のような服を纏った男が立っていた。



482 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:10:57.55 ID:TJdJJSIG0
 (#^ω^)「ツンはどこだお? とっとと返すんだお!!」

 爪'ー`)y‐「おやおや、御挨拶ですねぇ。せっかく私の創った世界にご招待したのに……まあいいでしょう」

 男はそう言うと、右手を挙げ、指を鳴らした。奇妙な音と共に空中に少女が現れる。

 ( ゚ω゚)「ツン!?」

 ξ-?-)ξ「……」

 消えた当時と同じ制服、癖っ毛のツインテール。間違いなくツン本人だった。どうやら眠らされているようだ。

 爪'ー`)y‐「感動のご対面はそこまで」

 男が再び指を鳴らすと、ツンは一瞬でどこかへ消えてしまった。

 爪'ー`)y‐「取引をしましょう」


485 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:13:27.65 ID:TJdJJSIG0
 ( ^ω^)「取引?」

 爪'ー`)y‐「あなたの持っているアカシックレコード。私はそれを必要としている。今の私の持つ知識ではこのような不完全な世界しか作れないのでね」

 ブーンは右手に持つ輪っかを見た。全宇宙すべての記憶が秘められているというアカシックレコード。そんな代物がいま、一人の高校生の片手に納まっている。

 爪'ー`)y‐「あなたがそれを素直に渡してくれれば、あなたのお友達、ひいてはあなたの属する世界の安全を約束しましょう。……どうです?いい提案でしょう?」

 ( ^ω^)「……他の世界はどうなるんだお?」

 爪'ー`)y‐「そりゃあもちろん滅ぼしますとも。私の夢に仇なす世界は邪魔になるだけなんでね。……まあ、あなたの、魔法もない、科学レベルも低い世界ではどーすることもできないでしょうから、滅ぼす価値もないでしょうし」

 男は厭味ったらしくそう言うと、右手を突き出した。

 爪'ー`)y‐「さあ、決断を」

 (  ω )「……」


486 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:15:59.25 ID:TJdJJSIG0
 少しの沈黙のあと、ブーンは輪っかを両手で握り、拳銃を構えるかの如く、目の前の男に輪っかを突きつけた。

 爪#'ー`)y‐「なんの真似です……?」

 ( ^ω^)つ○「ナンの真似でもパンの真似でもないお、こーいうことだお。こんな取引真っ平ゴメン、チラシの裏にでも書いてろお」

 爪#'ー`)y‐「ほう……お友達がどうなってもかまわないと?」

 男の脅しにも、ブーンは眉ひとつ動かさず、挑発を続ける。

 ( ^ω^)つ○「フンだお! 人質を取らなきゃこんなガキとも話せない臆病者に、遅れをとるつもりなんてないお!!」

 男の顔は怒りで歪んでいく。黒い炎が男の周りに燃え上がり、蛇のように絡みつく。

 爪#'ー`)y‐「いいでしょう……あなたにはこの私、フォックス様が直接引導を渡してやります。覚悟しなさい!!」

 フォックスの怒声とともに、彼の黒い炎も勢いを増す。炎が次々と龍の形をなし、ブーンを食い千切らんと襲い掛かる。
 ブーンは自分の中に残っているすべての力を振り絞り、フォックス目掛けて飛びかかった。

 ( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


487 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:18:00.53 ID:TJdJJSIG0
――

 ( ゚ω゚)「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ガタン

 ( ^ω^)「おっ……?」

 気がつくとそこは見慣れた教室。窓際の一番後ろの席、ブーンはその場で直立している。普段は目立たないこの場所に、みんなの視線が集まった。

 (;,,゚Д゚)「……」

 呆然としている者。

 (*゚ー゚)「クスクス……」

 小さく笑っている者。

 m9('∀`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」川 ゚ ∀゚)9mξ゚∀゚)ξ9m

 指をさして笑っているのは、あろうことか特に親しい三人の友達だ。


490 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:20:18.78 ID:TJdJJSIG0
 (;^ω^)「おー……?」

 状況把握に困りはて、にっちもさっちもいかなくなったブーンに、一人の男が声をかける。

 (´・ω・`)「ないとーう」

 ( ^ω^)「はい! 先生!」

 (´・ω・`)「廊下ー」

 (;´ω`)「はい、先生……」

 こうしてブーンはこの時間、一人で廊下に立つはめになった。


492 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:22:56.11 ID:TJdJJSIG0
――

 ('∀`)「なんであんな勢いよく立ちあがってんだよブーンww」

 授業が終わって休み時間、ブーンは友達3人に囲まれて先ほどの出来事について話していた。

 川 ゚ ー゚)「あれは傑作だったよ。よりにもよってショボン先生の授業であんなことするなんてな」

 ドクオとクーが笑いながら、ブーンの奇行をからかっている。

 (;^ω^)「あんな夢見たら誰だってああなるお……」

 気恥ずかしそうにブーンは、小さな声でそう答えた。
 授業中に夢見るのな。まったく君はのんきだな。と、ドクオとクーがブーンにあきれた感想を言っているのを尻目に、ツンが身を乗り出して尋ねた。

 ξ゚?゚)ξ「ねぇねぇ、それっていつもの予知夢かしら? 明日のことだったらさ、どんな天気だったか教えてくれない?」

 ツンが言うように、ブーンは未来を夢に見ることができる、予知夢の能力を持っていた。いつのころからこの能力が発現し始めたのかは分からないが、幼少のころから翌日の天気を百発百中で言い当てるようなことをしており、「天気屋ブーン」の異名を持つほどだった。

 (;´ω`)「いやあ、さすがにあんな厨二展開の夢が実現するのはお断りしたいお……」

 (;'A`)「お前ホントにどんな夢見てたんだよ……」


494 :( ^ω^)予知夢のようです:2008/12/25(木) 00:24:43.22 ID:TJdJJSIG0
 三人が夢の内容を詳しく聞こうとしたその時、授業開始のチャイムが鳴った。

 (;'A`)「やっべ、チャイム鳴った!!席着け席!!」

 川 ゚ -゚)「次はミルナ先生の数学か……」

 ξ゚?゚)ξ「じゃあね、ブーン。話の続きはまたあとでね!!」

 三人はそれぞれの席に戻っていく。
 ふと窓の外を見ると、雨雲が空を覆い始めていた。

 ( ^ω^)「やっぱり降るのかお……傘持ってきてよかったお」

 雨雲が空を覆い尽くし、雨が少しずつ降ってくる。いつしか雨は土砂降りとなり、遠くのほうから稲光の音が聞こえてきた。
 まるで、これから彼らに降りかかる災難のように……


?おわり?
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  1. 2008/12/26(金) 04:31:44|
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